【絵のご依頼】みるくちゃん

不思議なことに、この夏、ぽんぽんぽんと三つ、絵のご依頼をいただいた。

その三件すべてが、一緒に暮らしてきたわんちゃんとねこちゃんを描いて欲しい、というものだった。

「わたしに描けるのか。わたしが描いてもいいのか。」と、ためらい、疑問にも思った。いつもこういうときに尻込みをしてしまうんだけど、頂いたわんちゃん、ねこちゃんの写真をじーっと見ていると「描いてみたいな」って感じて、思い切ってご依頼をお受けしたのでした。

一件目の猫ちゃんは、飼い主さん(こちらの友人の友人)がプライベートにしたいということなので紹介できません。

二件目は柴犬の「みるくちゃん」でした。みるくちゃんのママ「Rさん」が快く承諾してくださったので、紹介させてもらいますね♪

みるくちゃんは柴犬で、うちの実家のゴンタと歳もほとんど同じ。ゴンタがウロウロしたり夜泣きをするようになったときに、アドバイスをくださったのもRさん。みるくちゃんの様子はRさんのツイッターで見せてもらっていた。16年と5ヶ月、思いっきり生きて愛し愛された子。

何がすごいって。みるくちゃんは「アウトドア柴犬」!パパ・ママと一緒にこんなごつごつとしたお山もしっかり歩いたし、泳ぐのも泥遊びも大好きだったみたい。時々アップされる「みるくちゃん in action!!」のツイートを見て「柴犬ってこんなことするのん?!」とびっくりしたり笑ったり。

私の困るところは、「自分のスタイル・描き方」がひとつに定まっていないこと。なので、線描で描いたりああしたりこうしたりと、いくつか試してみた。

大好きなお山の上で二人と一匹のRさんファミリーが楽しそうに笑っているその「とき」を、スナップショットのようにフレームにいれることができたらな、と。

ファミリーポートレートのようなタッチに行き着きました。

出来上がりを見ていただいたあと、以前ここでも紹介したSociety6にアップしてフレームや印刷オプションを選んでいただいた。

Rさんは真っ白のフレームを選ばれた☆ 爽やかで真っ白な光に包まれているようで、Best Choice☆

ご主人へのサプライズの贈りものにされるとのことでした。

3週間ほどかかってようやくRさんの手元に届いたのは、みるくちゃんが生きていたら17歳になっていたお誕生日の前日だったそうです。

しばらくはみるくちゃんの祭壇の真ん中に飾ってくださるそうで、私もとてもうれしいです♡

この一枚の写真を何度もながめて、わたしも涙がこぼれました。あぁ〜、みるくちゃん、幸せだったな〜って。

Rさんからのメッセージの中には、
(私の絵が)写真だけでは伝わらない「3人の心」と「3人の瞬間」を形に残してくださいました!…
犬と暮らすと、とってもとってもとっても楽しいということが少しでも多くの方に伝われば嬉しいです。
失ったときの悲しみはとてつもなく大きいですが、犬と暮らす喜びや楽しさは、無限大です。
ミルクとの生活は私に活力をくれて、愛するということを教えてくれて、精一杯楽しんで生きることを教えてくれました。
本当に。そのとおりです。
初めて「亡くなったペット」のご依頼を受けたのだけれど、描きながら・描き終わって気づいたのは、「亡くなったペット」を描いたのではないということ。

「幸せだったあのとき」を描かせてもらえたんだなーって。あぁ、ハッピー♡

Rさん、素晴らしい機会をありがとうございました!!

「【絵のご依頼】みるくちゃん」への6件のフィードバック

  1. パプリカさんお久しぶりです。
    素敵な絵ですね。ミルクちゃんの笑顔と楽しそうな家族との山歩きの時間が伝わってきます。
    パプリカさんの描く世界は、自分のスタイルがあって、“あっ、パプリカさんの絵だ“ってすぐわかります。Rさんからのメッセージにもじ〜んとくるものがありました。“犬の無性の愛“はやはり犬と生活してみて初めてわかるものですね。“Man’s best friend” と言われる理由がアレックスと暮らしはじめて最近やっと解りはじめました。

    パプリカさん、リモートから職場に戻られて忙しそうですね。Gus君もお母さんがいない間は寂しくなりますね。

    1. Miekoさん、お久しぶりです♪
      みるくちゃんはとってもアクティブでアウトドアが大大大好きだったんだそうです。見せてもらった数枚の写真からも、とても仲良しで楽しそう〜な雰囲気が伝わってきました。なので、私も描かせてもらいながら「幸せ〜♡」な気持ちになりました。
      今までは自分の好きなように描くことがメインだったので、「誰かのことを思いながら描く」というプロセスが新鮮で、そんな機会をいただけて嬉しかったです。

      MiekoさんのRVアドベンチャー、ずっと楽しく見せてもらってます♡ ここ数週間はブログ訪問が遅れちゃってるのですが、今朝見たらコメント欄が空いていることに気づきましたよ〜。一緒に色んな場所を旅して、色んな匂いを嗅げるアレックスくんは幸せだなーなんて思っていました。食欲、もどりましたか?
      私も、Rさんのメッセージにじ〜んとしました。そして隣でいびきをかいて寝ていたGusを見つめてしまいました。 犬と暮らすことで気付かされることってたくさんありますよね。
      耳が遠くなったGusには、毎朝おでこにいっぱい「ちゅー」をして「行ってくるよー。行くからねー。バイバーイ。いい子でねー。」って言って手を振ってます(笑)Miekoさんもアレックスくんとの旅、楽しんでください!!

  2. 無性の愛ではなくて、無償の愛でした。

    1. あははっ。言われなかったら気づいてませんでしたー(苦笑)

  3. 素敵なファミリーの絵ができましたね。
    喜ばれたことでしょうね。

    私の日本画仲間で プロの方が
    いらっしゃるのですが やはり ペットの絵の依頼が多いようです。

    我が家には 義父の肖像画があります~(#^^#)
    本人が依頼して 元気な時に描いてもらったそうです。

    私は旅先を描いた絵に
    我々夫婦を入れてます。
    全然似てないです。。。

    1. nonさん、こんばんわ!
      ありがとうございます☆ 
      描いているうちにどんどん自分の思い入れ(?)が入ってしまい、「大丈夫かな…」という不安はありました。喜んでくださって、とても嬉しかったのと同時にほっとしました♪

      日本画法で描かれたペットたち、素敵でしょうね〜♡
      義父さんの肖像画!自分で依頼されたっていうところが素敵です。なんだかかっこいいですね!
      旅先の思い出の風景にご夫婦一緒にいるところを描きこまれるのですね♪ ご主人も喜ばれているでしょう?写真とはちがった「心の風景」のようなエッセンスが含まれているのだろうな〜と思います。また見せてください!

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