Bracket Fungus・サルノコシカケ

先日の散策のトレールで「Bracket Fungus(又は Shelf Fungus)」を見つけた。

さるのこしかけ

サルノコシカケ!

万能の漢方薬として知られる「サルノコシカケ」は「霊芝」とも呼ばれるもので、正確にはBracket Fungusの中の特別な種類「マンネンタケ」なんだって。なので、私が見つけたコレを煎じたところで万能薬になるかは不明。

それにしても。きれいだな。

さるのこしかけ

サルノコシカケは、Fungus。Mushroomではない。マッシュルーム(きのこ)とFungus(菌類)の関係は、簡単に言うと「リンゴとリンゴの木」の関係。きのこはフルーツの部分で、Fungusはフルーツを実らせることもできる木。Bracket Fungusは、リンゴの木のように、フルーツの部分とそれを育てる部分の両方からなる生態なんだって。

木の幹の外側にへばりつくようにして生息し、木が生きている限りBracket Fungusも生き続ける。この外側に見えている「腰掛け」の部分は、フルーツ(きのこ)の部分で、生殖機能もこの部分に含まれているそうな。傘の裏側に普通のキノコに見る「ヒダ」が隠れていて、季節が来るとそこから菌糸が飛び散るらしい。だから、サルノコシカケは上下に何層にもなって育つことが多いんだって。

で、植物体の部分は木の内側で生きていて、菌糸のネットワークでつながっているんだよ。だから、一度こうしてBracket Fungusが木に付着して生息すると、それを取り除くことは不可能なんだって。菌類の話は読み出すととても面白い。

さるのこしかけ

この白い色が、ツヤツヤに真っ白でメレンゲのようになめらか。どうしてそんなに真っ白なの?って問いかけたくなるほど白い。この内側に菌糸が有り。

数十年も生きてきたサルノコシカケになると、本当に猿が座れそうな大きさになるんだって~。上部の表面を触ってみると、ドライで硬い。木の肌みたいです。そして木の切り株の様に「年輪」が見える(↓)。年に一度または二度、菌糸を飛び散らせる期間があって、その度ごとに「輪」ができて成長する。なので、この年輪を数えると、このサルノコシカケの年齢もわかるんだって。

さるのこしかけ

ひっそりとした山道の傍らで、じっくりと生きている。次にココを歩くときに、少し大きくなったこのサルノコシカケにまた出会えるかな。

*Doodle Marathon update: Holding Fish →☆

 

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週末の森林浴 at McKenzie Bight

BC Dayで祝日だった月曜日、サンドイッチを持って二人と一匹でまたまた森林浴に出かけた☆ 目的地はMcKenzie Bight。先週末に出かけた「Tod Inlet」からそれほど遠くないところにある州立公園。ビクトリア市内から車で30〜40分。McKenzie Bightの辺りにはトレールがいくつかあり、Mt Workっていう結構厳しい山道コースもあれば、湖に下りていくコースもあり。道の両脇にはいっぱい車が駐車されていて、「こりゃー混んでるねぇ…」と心配になったのですが。ぴちぴちの若者たちは湖のほうへ流れ、たくましいハイカーたちはMt. Workへずんずん、な様でした。まったり森林浴派(私たち)は、ビーチへ続くトレールへ〜。私たちの歩いたトレールはひっそりしてたよ。

McKenzie Bight

今日は写真が多いです〜。

McKenzie Bight

McKenzie Bightのトレールは、Tod Inletの様に平坦な道ではなく、海岸の方へず〜っと下っていく道。トレールの両脇の緑もとても濃い。一歩歩き出すと、本当にひっそりとする。まるで外の世界の雑音までもが、緑の層に吸収されてしまったみたいです。

McKenzie Bight

35日間晴天続きの記録を出した、今年の6月〜7月。どこもカラカラに乾燥していて「山火事に注意」のサインが出ているほど。でも、森の中は気持よく潤っていたよ。

McKenzie Bight

気温は25〜27度くらいかな。涼しくもなく暑くもなく、本当に気持ちが良かった〜。この辺りの森林には「蚊」がいないのも嬉しい♪ すぅっとすぅっと気持ちが軽くなる。

下り道なので、行きは楽チン。約20分ほど歩いたらビーチに出る。

McKenzie Bight

人が多い祝日といえど、この程度。カヤッカーたちも、このビーチで休憩してピクニックをしていた。いいなぁ〜。シーカヤック。楽しそう〜。

McKenzie Bight

ちょうど潮がひいていたのもあり、浅瀬で遠くまで歩けそう。この辺りの海岸は砂浜ではないので、裸足で歩くと足を切るかもね〜。ってくらい、フジツボとかカラス貝(?)がたっっっくさん!

McKenzie Bight

こんなの(↓)がごろごろと海岸を敷き詰めてます。

McKenzie Bight

日本の海辺の様に風がじっとりとしているわけでもなく、海の匂いもそれほど強くない。においに敏感な相方は「すっごい強い匂いがする」って言い張ってたけど(ハイハイ。)

Gusは。言うまでもなく、とってもハッピー☆

McKenzie Bight

なにせ、普段匂えない香りがそこらじゅうに溢れているんだもんね。あ、そうそう、McKenzie Bightのトレールは、季節によると「クーガー(オオヤマネコ)」が出るらしいので、ワンコがトレールからソレて山の中に入っていかないように気をつけましょう!っていうサインもあったよ。

ビーチで出会ったプードルたちと。後ろの一番大きなプードルはまだ10ヶ月のパピー。匂いをかぐのに必死。真ん中のプードルは、Gusの匂いを嗅ぎたくて、Gusは飼い主さんの持っているクッキーが欲しい…の図(↓)

McKenzie Bight

浅瀬なので、得意げになってじゃぶじゃぶ遊ぶGus。入江になっているところなので、水も温かかったよ〜。

すっごい楽しかったみたい… まだ帰りたくない、とちょっと駄々をこねてみるGus(↓)

McKenzie Bight

帰り道はずぅ〜っと上り道。ゆっくりと歩きながら、ゆっくりと緑のトンネルを見上げてみる。McKenzie Bight

明るさも質感も違う緑が重なりあって、それがたまらなくきれいです。陽に透かした葉っぱはレースのようにちらちらと光るんよね。青い色も大好きだけど、緑色には心が休まる。

McKenzie Bight

柔らかい草を選んで食べているGus。食べ過ぎるとお◯らが出て大変なんだけど、見るからに美味しそうな草なので、食べてよしということにしました。

McKenzie Bight写真では上手く撮れなくて(↓)。写真になると、光がまぶしくはじけてしまう。

McKenzie Bight

自然の盆栽。このままもって帰りたくなった。

吸って〜、吐いて〜、眼を閉じて〜、を繰り返しながらゆっくりと上り坂を楽しみました♪

McKenzie Bight

マイナスイオン、少し届きましたか?
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Goodies#314: 森林浴

森林浴。とは、よく言ったものです。

お風呂上りになんとものほほんと気持ちよくなるように、森の緑のエネルギーにどっぷりつかるとすぅっと気持ちが落ち着く。すっかり忘れていた。

ほんの少しのぞいた青空に気づき、「森へ行こう!」とお昼前に出発。行き先は「マッケンジー・バイト(McKenzie Bight)」といって、ビクトリアの中心から車で30分くらいのところにある、プロビンシャルパーク。

森林浴

久しぶりでした。

森林浴

マッケンジーバイトを訪れたのも。

森林浴

森のエネルギーにすっぽりと包まれたのも。

森の中はまだ空気がひんやりとしていた。

森林浴

Gus は、ずぅっとずぅっと匂いをかいでました。彼にとっては、真新しい長編小説を読むのと同じくらいの情報量。本当に嬉しそうに笑っていたGus。犬も嬉しいと笑います。

森林浴

Trilliumsという、ネイティブフラワー。花びらが三枚、葉っぱも三枚。こういう深い森でしか見かけない花です。

森林浴

ほんの少しの陽の光を受け止めている苔が微笑ましい。

森林浴

ここはプロビンシャルパーク(州立公園)だから、州によって守られている。とはいえ、この辺りで見かける木々は、一番大きなものでも「セカンドグロース (second growth)」。この森が生まれて以来、育ち続けてきた「ファーストグロース」が伐採されて、その次に育ったものたち。バンクーバー島には、たくさんのファーストグロース(100歳以上の木々からなる森)があったのに、人の手に寄ってほぼ伐採されてしまい、ファーストグロースフォーレストはもうほとんど残っていない。

森林浴

ヒトが足を踏み入れる前の森を思い浮かべると、そのエネルギーを想像するだけでため息がでる。

森林浴

マッケンジーバイトを流れている小川。もうこの先は海です。

先週かなりイライラと憤ってしまった職場での事情も、今日はさっぱりと忘れることができました。感謝。