ふくよかなモデルさんを前にすると。

土曜の朝、眠い目をこすりながら「Figure Drawing」のドロップインに行ってきた。最後にドローイングしたのは半年以上も前になる。

dropin
painting studio

9時半からなのだけど、とても人気のあるドロップインで9時過ぎに行ったら既に半分以上のスポットが埋まっていた。自分の場所を確保してから、ビジュアルアートの建物の別の部屋をぐるぐる見て回った。最近の学生さんはどんな創作をされているのかなーって。でも、残念ながら、ほとんどの平面作品は棚の上にしまわれていて見ることができなかった。

仕事がなくて悶々としていた頃、よく週末もここに来て一日過ごしたっけ。自然光は限られているけれど、ライティングがしっかりとしていて天井が高くて、ここにいると自分だけになれるような空間。

さて。昨日のモデルさんはとても「ふくよか」だった。ぽってりと。こういう女性のモデルさんは初めて。今まではスリムな女性か結構筋肉質な男性だったから。英語で言うと「Fat」ではなくて「Voluptuous」でしょうか。このセッションを担当しているワークスタディの学生さんが、セッションの始まる前に「今日のモデルさんは初めてなので、皆さん優しくしてあげてくださいね。」って。

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左上から時計回り:2分、2分、5分、10分(だったかな)。

半年ものブランクの後、白い紙にむかうと「びびる」。怖い。でも、このモデルさんの持っている雰囲気のせいか、一旦手を動き出すと大丈夫になった。不思議なもので、彼女がとてもふくよかで「柔らかい」雰囲気だったもんで、私の手も柔らかくふわふわと動いた。形の捉え方とか陰影とかバランスとかはハチャメチャだったのだけれど、気持ちはすぅ〜すぅ〜っとほぐれていって「これでもいいや」っていう風な。そんな感じ。

そう。筋肉質な男性の時は、何故か自然と私の手にも力が入ってしまい、チャコールやコンテから粉が吹くほどだった。このモデルさんは新米さんだっていうけれど、私はとても好きになった。

oct29lifedrawing2

裸、なわけだけど、いやらしくは見えない。ふくよかな女性ってこんな風なのだなぁって、「いいなぁ」って感じていた自分。

結構短い時間で(2分、5分、10分、20分)ポーズが変わるので、私は描いているときに全体像をよく眺めるということをしていない(するべきなのだと思う)。隣の人たちは、鉛筆を目の前にもってバランスなどを確認しているのがちらちらと見えるんだけど。終わってみて描いたものを眺めてみて思ったのは、私はモデルさんの「顔」にはあまり興味がないみたい。これもモデルさんによるのだけれど、ふくよかな彼女を見ていると、その柔らかな曲線がとてもきれいで「肌のたるみ」とか「ぽってりとした肌の上の陰影」ばかりに惹かれていた。

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午後にやりたいこともあったし集中して少しつかれたので、最後の20分+30分セッションの前に引き上げた。

来週末もまた頑張って早起き。。。しよう!

明日はハロウィンだ〜☆ そして11月。はや〜い!! 良い一週間を!

 

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Drop-in Figure Drawing 試してみるの巻

土曜日だというのに頑張って早起きして、「Figure Drawing(人体デッサン)」のドロップインに参加してきたー。

まずは感想:楽しかった〜。「夢中になる」っていうプロセスが楽しかった!

近所に住むAさんはカナダでも有名な水彩画家で、「土曜日の朝に大学でドロップインのFigure Drawingがあるから来るといいよ!」って誘ってくれたのが1年前のこと。「週末に早起きするのがつらい〜」「ドローイングなんて基礎も何も知らないし…」とあーだこーだと理由を付けて行かなかった。冬休み中に相方も「Aさんにコンタクトとって、行ってみるべきだ」と、背中を押してくれたので、よっこらしょと重い腰を上げて行ってみることにしたのでした。

9時半から12時半までの3時間。ドロップインで誰でも参加できて、参加料は$5。Aさんいわく、スペースがいっぱいになったら入れてもらえないから、早めに行ったほうがいいよ!と。9時過ぎに行くと、すでに8人程がポジションをおさえていた。クラスの始まる9時半には、25〜30人くらいの参加者が集まった。すごーい。明らかにアートの学生って思われたのは2人だけで、あとはほとんど退職されている人たち。30代40代は私をいれて…2人だったかな。Aさんの話では、集まった人たちのアートの経験やレベルは様々で、使うミディアムも色々。コンテ、チャコール、鉛筆、パステル、インク、水彩などなど。

それだけの人が集まって、ぐっと集中すると、大きなスペースに独特のエネルギーがあふれてくる。それがとっても気持ちよかった。

あ、私は以前に2度ほど「生」のモデルさんを描く機会があったのみで、フィギュアドローイング(人体デッサン?)の基礎を習ったことはない。私の両どなりの男性は、とても真剣にドローイングのスキルを磨かれていて、お互いの作品を眺めてコメントしあっていた。他にも、フランスでデッサンのレッスンを受けてきた方とか、Aさんの様なアーティストもいて、実は昨夜はちょっとどきどきしてよく眠れなかった。

でもね、始まってしまうと描きたいように描けばいいやと、夢中になりましたー。見せるのも恥ずかしいんだけど、記録だ。いいや。

すごい我流。

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女性のモデルさんだったよ。30秒、1分、3分、5分、10分、15分、20分、30分、というコマでポーズが変わる。アートの学生さんがタイマー係をしてくれた。

楽しかったけど難しかった〜。とても。手元を見ずにずんずん描いた。すると頭が妙に大きかったり、足元がすごく重たくなったり。休憩中に他の人の作品を少し眺めてみると、みんなそれぞれだったよ。とても美しい明暗を付けて描いている人が多かった。

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人の体って美しくて面白い。簡潔さと複雑さが共にそこにある。

すごい集中したと思う。家に帰ってどっと疲れていることに気づいた。右脳がぎんぎんと働いたんだろうな。今はネットでデッサンの基本なんかを調べられるし、ちょっとのぞいてみようと思う。

そうそう。人物のスケッチで大好きなのっていうと、やっぱり「Egon Schiele(エゴン・シーレ)」の作品。家に帰ってから検索しまった。かっこいい。
2-Nude_with_crossed_arms4-Crouching_Woman_with_green_kerchief

良い頭の体操になりました〜。ふぅ。

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