神様と悪態とコシビ君のはなし

この間同僚グレッグと「新しい言語を習うと、必ずみんな悪態のつきかたを知りたがるよねぇ」と話していた。でしょ? 汚い言葉の吐き方と「I Love You」の言い方。この2つは「お元気ですか?初めまして。私の名前は…」を学んだ次くらいに皆知りたがる実践フレーズ。でしょ?

で、思ったのね。日本語で悪態をつこうと思っても、結構限られているということ。「馬鹿野郎っ!」「アホちゃう。」「ちくしょー」「めっちゃ腹立つ。」「ってやんでいっ」「ふざけんな。」
今考えただけでもコレくらいしか浮かばないし、こんな表現実際に使えそうにない。みなさん、他にどんな悪態ついてます?
明らかに女性が言うにはおかしいものもあるし。ヤーさんが言い放つとしっくりくる表現を普通の人がいうとおかしかったり。男女関係なく「気軽に使える悪態」がすっと出てこない。でも、日本語って、普通のフレーズの語尾やイントネーションを変えるだけで、ぶっきらぼうになったり、攻撃的になったり皮肉っぽくしたりできるよね。

一方。英語だと毒舌表現の仕方は様々で、時と場合により強弱(どれだけ嫌なインパクトを与えたいか、どれだけクソ腹たっているか)をかなり自由に表現できる。私も、悪態つくならえ・い・ご

今ざっと思い浮かべただけでも…

  • Shoot!
  • Stupid.
  • Idiot.
  • Jerk.
  • Shut up.
  • You,bastard.
  • Asshole!
  • Get lost.
  • Damb ass.
  • Oh…Shit!
  • F**k!

組み合わせてこんな風にも言える(↓)
You stupid mother F**ker. とか、F**kin’ ass hole! とか Shut the F**k upとかね。「Fワード」はかなり強い罵倒でオフェンシブなので、英語が母国語でない私でさえも聞くと「どきり」としてしまう。相方も子供の頃、よくわからないままこういうフレーズを口走ってしまって、お母さんに石鹸で口の中を洗われた(実際にごしごしとはしなかったけど、口をあけさせられて石鹸を入れられたらしい)。大人が使っているのを聞いて、「なんとなく自分を強く見せたくて」こういう悪態をついて見る子供、いるよね、きっと。

そう、「お母さん」を取り入れたものも聞く。日本語でお母さんを入れた悪態と言うと。。。「おまえのかあちゃんデベソ。」くらいかな?

他にも女性や男性の性器を叫ぶ悪態もある。。。

そして、忘れちゃいけないのは「神様」を取り入れたもの! 思いつくだけでもこんなにある。

  • Oh My God!
  • Jesus (Christ…) (Jee… とだけ言うときもある)
  • God damn it!
  • God sake.
  • Holy Christ.
  • Holy shit!
  • Holy crap!

日本語で例えば「(大)仏さん」を呼び捨てにしたような罵倒ってないもんねー。Buddha-damn-it!!! 言いにくいし。悪態表現に神様がここまでバラエティあふれて登場するということは、それだけ神様が日常生活に浸透しているということなのかなぁ、ってふと思ったのでした。ま、罵倒表現の度合いとか使い方とか(TPO?)がよくわからずに「とりあえず言ってみよう」と言い放つのやめたほうがいいですね。逆に、これらのいくつかを自由に使いこなせるようになれば、すぐに「あ、そーりーそーり!!」って言っちゃうレベルから卒業した印、かな(笑)。

色んな言語というと。大学での授業は全部英語だから耳にするのは英語がほとんどだけれど、休み時間のキャンパスでは時々英語以外の言葉も飛び交う。最近はアフリカや中近東の学生さんも少し増えた気がする。昨日のこと、よく見かける黒人の男の子がカウンターに質問をしにやってきた。IDを確認するのに名前を聞いたら、「僕の名前長いからカード見せるよ」と学生証をみせてくれた。コシビ君。いつも太陽のような笑顔で明るい子。「コシビ君はどこから来たの?」と聞くと「トーゴさっ!」と言ってまた笑った。

それでトーゴの人たちの名前の話になり、「名前を聞いたらトーゴのどの町・村の出身でどの曜日の生まれなのかわかるんだよ」って説明してくれた。19世紀にヨーロッパ諸国がアフリカの植民地化をする以前は、現在のガーナ、ベナン、トーゴは大きな一つの国だったのね。その当時も今と同じように「◯◯の村の火曜日生まれの男の子は☆☆君」っていう風に名前をつけてきたんだって。だから今でも、初めて自己紹介をして名前を聞いたときに、その人がベナン出身でも、「ああ、君はあそこの出身で金曜日に生まれたんだね」ってわかるんだって。ちなみに、コシビ君は「日曜日」生まれ。日曜日に生まれた女の子は「コサワちゃん」。

「生まれた曜日から何かわかるの?」って聞くと、「性格がちがうんだよっ。例えば日曜日生まれの僕は、大人しくておっとりしていてハッピーなんだ。大抵のコシビとコサワは良く似た気質を持ってるんだよ。」といってまた笑った。決して大人しいようには見えないけどなー、って思ったけど、トーゴの基準でいうと彼はきっとおとなしくておっとりなんだね。

色んな国があって言語があって文化があって、でも明るい笑顔は万国共通だなーって思いながら、眩しいコシビ君にまたね〜と手を振りました。

神様と悪態とコシビ君。むりやりくっつけてみた〜。うはは。

ほーりーちっと!くっきーもらうのわすれたー。

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