Goodies#237: 祝うさぎ年

今日は「春」の幕開け。立春。

そして旧暦では、今日が「うさぎ年」の二日目。金曜日ということもあり、いつもとても良くしてくれる中国人のお友達家族(前にちらっと紹介したサニーちゃんの家族)が、お正月の夕食に誘ってくださいました!うふ、うふ。

今、帰宅。… 食べ過ぎた。

サニーちゃんちの玄関には「ひっくり返った福」の印。

うさぎ年

これは「倒れた福=福(フータオ)=福(フータオ)=福が到る」という意味があり、お正月にはいつも「福」の字をひっくり返すのが習わしです。

ドアを開けると、家の中からおいしい匂いがあふれ出してきました。最高。

今夜、招待してくださった「Ke Fen」です(↓)。赤いお正月の羽織りがきれいでしょう?Ke Fen は河北の出身。サニーちゃんのお母さん。中国ではジャーナリストをされていたというだけあり、たくさんの興味深い話を聞かせてくれます。とても優しくて、親身になって困っている人の手助けをし、何よりも、とても頭がきれる女性。私も相方の大好きな友人です。

うさぎ年の祝い

そして、もちろん、今夜のメインシェフでした。Ke Fen と彼女の旦那様は、どちらもとてもお料理が上手。

うさぎ年の祝い

大きなキッチンの大きなカウンターに、並べられたお料理。笑っているのは(↑)、マギーちゃん。マギーちゃんは雲南省の出身。以前、雲南スタイルのごちそうに招待してくださいましたー。お父さんのフランクはお茶の鑑定士さんで、実は現在、雲南省に帰国中。

うさぎ年の祝い

左側の彼女(名前忘れた)は、ヘイロンジアン(黑龍江)のハルピン出身。彼女の話では、ヘイロンジアンの人の話す中国語は、中国語の中でも一番「美しい」んだそう。実際に、とても耳障りがよく、聞き取りやすい中国語(とはいえ、私の理解できるのって限られているんだけど)。で、右側にいるのがファニー(英語名)。彼女の話も面白かった。

彼女は北京で原子科学燃料(?)の研究をする大きな会社で20年のキャリアを積んできた、サイエンティスト。旦那様も北京の大学で機械工学を教えたり、企業でプロジェクトに参加したりしているサイエンティスト。旦那様は、まだ、カナダと北京を行ったり来たりしているそうですが、ファニーは、娘さんのためにきっぱりと仕事をやめてビクトリアに移ってきたらしい。

今夜、招待されたのは全部で16人。うち、白人一人=相方。日本人一人=私。あとは全部中国人。

中国と日本の間にも、色んな歴史的なわだかまりもある。中には、日本人はみんな獣だ。と信じている人もいる。なので、ほんの少し「獣だと思われているのかな」という思いが無いわけでも無いんだけど、話をし始めると、みーんなとても優しい。それに、みんなそれぞれ、興味深いバックグラウンドを持っていて、語れる話があり、そういうおはなしを聞いているだけでもとても楽しい。

うさぎ年の祝い

マギーのお母さん、ソフィー。スープに香菜をどさっと入れてまーす。美味しかった。

うさぎ年の祝い

手前のはね、中がお肉で、外側にもち米がついているという、肉団子。お豆腐料理やら、ピーナッツの入ったお野菜料理は、スパイスがとてもうまくきいていて美味しかった!

うさぎ年の祝い

湯葉の一品。きくらげ、セロリ、ペッパー、などなど、食感が素晴らしい。

うさぎ年の祝い

七面鳥のスープ、ナツメやクコの実の入ったおかゆ、豚のアバラ肉と大根のスープ、お魚丸焼き、レンコンのはさみ揚げ、豆腐と豆の揚げボール、水餃子と揚げ餃子、トンポーロー、エビのニンニク炒め、ハムの丸焼き! … 食べきれぬ。

うさぎ年の祝い

この(↑)大根のスープは、最高!!うまうま〜。

うさぎ年の祝い

これは、私の「第一ラウンドの盛り合わせ」です。

そして、コレ(↓)は、中国ではとても有名な、そしてとっても高級な「白酒」。

白酒

5種類の穀類から作られたもの。アルコール度53%。白酒は、中国にいるときに何度か試したけど、あれって、飲めたものじゃないのね。

ところが!これは、ほんっっっとうにうまいっ! 味も素晴らしいと思ったけど、なによりも「香り」が。これを手のひらに数滴たらして、ぱんぱんと顔にはたいたら、いい香りするよ〜。がぼがぼ飲めるものでもなし、飲むものでもないですが、男どもの間でボトルが回され、あっという間に空っぽに。Wu Liang Ye. 覚えておこう。

うさぎ年の祝い

Ke Fen、どうもありがとう!!! ステキな一年にしようねー!!!