春にローマに行ったとき、私たちはお土産っていうものを何も買わずに帰ってきた。バルサミコを2本と無花果と梨のチャツネだけだったと思う。本当に何も買わなかった(←かなり後悔)。で、この数少ないお土産(と呼べるのか)に加えて、もって帰ってきたのが「ボッタルガ」。
知ってますか? 私はマシモに教わるまで聞いたこともなかった。マシモと、「イタリアと日本のシーフードの中で、何が美味しいか」って話で盛り上がっていたときに、彼が「Oh… you’d LOVE Bottarga… You MUST try some.」って言ったのでした。それを聞いてから、「ボッタルガー、ボッタルガー。持って帰るー。」とつぶやいていたら、マシモのお友達(彼の奥様は南イタリアの出身)が選んできてくれた♪ それが↑↑。
ボッタルガって「ボラなどの魚の卵巣を塩漬けにし、塩抜きした後に天日で乾燥させたもの」なんだって〜。日本語では「からすみ」。江戸時代には日本の3大珍味の一つにあげられていたそうな(あとの二つは、ウニと「このわた(なまこの腸の塩辛…oh my god.)」)。
↓↓乾燥して真空パックに入っているのは、こんな風。「オメガ3が豊富」だと書いてあるやん。ほほぅ。ま、乾燥した魚の卵だよね。
さて、どうやって食べるかというと、これを薄くスライスして、パスタと食べるの。ニンニクと唐辛子をオリーブオイルでゆっくりと温めて(アーリオ・オーリオっていうんだっけ?)、その中にスライスをいれて、パスタを加える。そして、摩り下ろしたものをタップリと上からふりかける…んだそうです。
「魚の卵巣を食う」なんてこと、もう、そのアイデアからして受け付けられない相方。一緒に食べて「美味しいね〜」と、楽しめないことは確か。で、今夜は相方は外で食べるというので、私は「Yay、ボッタルガだっ!」と、大切にとっておいたものを取り出してきた〜♪ 一人でこの「ふさ」を食べきれそうにはないので、もう一つの小瓶に入っている方を試してみることにした。
パラパラとしたふりかけみたい。このままちょっと味見してみた。
奥深い味。塩気があって、苦味も少しあって、うーん、数の子やたらこよりも魚っぽい後味がある気がする。でも、私たちの舌は数の子やたらこには慣れているから、きっとアレも、初めて食べる人にとっては魚っぽいんだろうな。ふむ。これはこれは、確かに「珍味」っぽい。相方は絶対に楽しめない味だ。
と、ゆっくりとストレートのボッタルガ粉を味見した後、教わったレシピ通りにパスタを作って絡めてみたよーん☆
もっともっとかけるべきだったのかな。パスタって、シンプルであればあるほど難しい。と思いませんか?
これ、美味しい♪ とても美味しい。
これさ、アイデア的に日本のたらこスパゲティと同じやんね?
素直な感想:たらスパの方が万人受けすると思う。ボッタルガパスタは大人のパスタっぽいけど、たらスパは幼稚園のお弁当にも入れられる、そんな違いを感じた。
きっと、もっと新鮮で、スライスしたボッタルガを使った本場サルディーニャのボッタルガパスタは、もっともっと美味しいはず。タラコみたいに、半生のボッタルガなるものもあるのかな。そして、このボッタルガパスタを好きなイタリア人が、美味しいたらこスパを食べたら、「美味いやん!!」って叫ぶに違いない。と思った。
ところでさ、タラコも「卵巣」なんよね。「タラの子」とか「タラのたまご」と言ってくれた方がアプローチしやすいな。「ボラの卵巣」というと響きからして珍味っぽいし。そう言えば、うちの妹は「タラの精巣」の「シラコ」が好きなんです。私は精巣の方は… ノーサンキュー。ビジュアルからしてダメです。
いつか本場のボッタルガを食べてみたいな〜♪
*参考までに:Amazonで「からすみ」探しちゃった*
ネットの方が安いっていうのを読んだので、Amazonでとりあえずチェック。
→*からすみ@Amazon*(ピンからキリまであるんだね~)
*Doodle Marathon update:a little crazy day →☆