ここにも数回登場した、お友達(の娘さん)のサニーちゃん一家を夕食に招いた。サニーちゃんは6月に高校を卒業し、1年休学して今まで忙しくて出来なかったことをするんだって。最近、ピアノの10級試験に合格し、次は先生かパフォーマンスの資格をとる試験を目指すらしい。読書もいっぱいしたいそうで、私たちの本棚から幾つか借りて入ったヨ(そのうち一つは「I am a Cat(吾輩は猫である)」でした♪)。
サニーちゃん一家は、この機会を利用して、家族ぐるみで中国に2ヶ月滞在する。ご両親は、サニーちゃんにも中国の生活の厳しい一面を今のうちに見ていて欲しいんだって。…ということで、2ヶ月あえなくなる前に、サニーちゃんの高校卒業祝いも兼ねて夕食を一緒に!と誘ってみたのでしたー。
作ったのは「Baked Ham・ハムのオーブン焼き(とでも呼びましょうか)」。それに、お芋の好きなサニーちゃんのために、「スカロプポテト(ココで紹介→☆)」作ったヨ。
それでは、ハムから。
どんっ。
こうして豚の太股部分がハムになっているのを買ってきた。ハムなので、既に燻製状態(?Cured)なんだけど、これを低温のオーブンで時間をかけて焼きあげるのが、Baked Ham・ハムのオーブン焼き。うちでは、イースターのあたりにハムをすることが多いかな。レシピは相方の友人のアメリカ南部っぽいもの。
ハムのいちばん外側は、豚の皮(結構分厚い)。この皮の部分にナイフで十字に切り込みを入れる。
注:皮を剥がしたほうが断然美味しいよ!とあとで教えてもらいました(→☆参考例)
ま、シマシマに切り込みを入れて、90度回転させてまたシマシマに切ればいい。で、そのあと、ブラウンシュガーを両手でしっかりとすり込み、そして続けてオレンジ一個分の摩り下ろしたピール(grated orange)をすり込む。
それが済んだら、切り込みの十字のところにクローブを差し込むよー。全部のスポットにクローブを差し込む必要はないけど、結構差し込みます。↓↓こんな風。
で、絞り汁を利用したオレンジ一個を乱切りにして、ハムの周りに並べる。これを120度のオーブンに入れる〜。約2時間半〜3時間、じっくりとオーブンで焼きます。
でね、この3時間の間、約30分置きに「Basting」という作業をする。Bastingというのは、あらかじめ作っておいたソースや、出てくる肉汁や油などを、かける、という作業。Basting用に作ったソースは、オレンジの絞り汁(3個分)+バーボン+ブラウンシュガー。これを混ぜて火にかけて砂糖を溶かしておいて、30分おきに大さじ3〜4程をハムにかける。このソースが先程の切り込みに染みこんでいくのデス。
3時間後。
だっだだだ〜〜ん☆
皮がきゅるきゅるカールしてるでしょ? この皮とハム(お肉)の間には脂質がありまして。皮を切ってかじってみるととても美味しい… Candied Ham!といって、二人でくちゃくちゃかじってみた。
オレンジとクローブとバーボンのほんのりとした苦味と。。。美味い。
ハムは見ての通り、お肉の部分が多いし、残りが出てもサンドイッチに使えるし、プラス☆、この骨を使って「Pea soup」も作れちゃう。結果、とても経済的な一品。わーい。
ちなみに私たちはなるべく地元のオーガニックのブッチャーでお肉を買うので、この豚肉もこの島のどこかで燻製にされたもの。ナイトロジェンを使わない燻製法なので、変な塩気がないよ。この固まりが3500円くらいだったそうです。2〜3日分の夕食とサンドイッチと。。。と考えるとやはりエコノミカル♪
スカロプポテトはこんな風(↓)。コチラではスカロプポテトって呼ばれているけど、ポテトグラタンみたいなものです。薄くスライスしたジャガイモのレイヤーの間に、チーズ、ベーコン、玉ねぎ、バター少しと小麦粉をはさんでいく。チーズはエマンタールっていうスイスチーズを使ってます。コクがあるチーズで美味しいよ♪
↑↑ オーブンが家に一つしかないと、こういうグラタンみたいなものとハムのオーブン焼きを一緒に作るのが難しい〜。ハムの方はとても低温だし、スカロプポテトは185度ほど必要だし。というので、ポテトを1時間先に焼いておいて外に出し、ハムを焼き上げ、最後の30〜45分、ポテトの蓋をとって仕上げました。ほっ。
なんとかタイミングもうまくいって、あぁ〜、やれやれ。人を招待するのって、いつも一大事な我が家。あはは。ワインが美味いぜ。
↑はBC州のワインらしい。とてもドライで軽くて美味しかった!BC州にはとてもおいしいワインがあるんだけど、カナダってさ〜、国産のワインでさえ高いんよ〜(涙)。
じゃんっ☆
ようやく食にありついた♪ みんなで食べるとなんだって美味しい。
リンゴがおいしい季節がやってきたので、初物(?)でアップルパイ。
うん。やっぱり、アップルパイってパイの王様だ☆
あぁ〜、いっぱい食べた!ごちそうさま〜☆
*おまけのGus*
私たち二人とも一日中ばたばたとしていたので、台所にやってきて「超退屈」な顔で私を見るGusでした。