家に帰ってドアを開けると、不思議な匂いが蔓延していた。
「何作ってんの?」と相方に聞くと、「ボクじゃなくって、Kefen(←中国人のお友達)が睡眠を促すスープを作って置いっていったんだよ。」と。
優しいよね。
相方は、もう何年もの間、睡眠を促す薬(医者から出されたもの)を飲んでました。欧米では、どこか体の具合が悪いとすぐに薬で処理しようとするところが「大いに」ある。ちょっと気分が沈みがちだと、さらっと「欝」を解消する薬がだされる。テレビのコマーシャルでも、薬のCMがばんばん流れていて、よく聞いてみると恐ろしいのです。例えば、喘息や高血圧の薬によく効く薬のCMでは、その副作用として「頭痛、めまい、嘔吐、発熱、欝症状…」などが早口で紹介される。つまり、一つの薬を飲むと、その副作用を治すための薬を飲まなきゃならなくなり… 薬づけになりかねない。
相方は、もうこの睡眠薬を飲みたくない、とやめることにしたんだけどね。簡単にやめられるもんじゃないんだよ。恐ろしいです。この睡眠薬を断つときの禁断症状が色々とあるんだけど、一番辛いものが「不眠症状」。とにかく、眠れない。だから、やめようと思った人たちのほとんどが、結局断念して、また元の薬を飲むことになるんだって。こんな恐ろしい「薬」を医者が平気で勧めるっていうのが信じられない。マリファナやヘロインの様なドラッグは、違法なのに、ヒトの自然な体のシステムをおかしくしてしまうようなものでも、処方されて薬局で買うものはオーケー。変です。
あ、また、話がそれました。
とにかく、眠れない相方に、お友達のKefenが、「コレを飲んだらリラックスできて眠りにつきやすくなるかもしれないよ」と、薬膳スープを作ってくれました。材料も置いていってくれた。
上から右回りに:ナツメ、蓮の実、百合根
どれも乾燥しています。
一体、この三つの薬膳材料に、どんな効果があるんだろう。と思い、ちょこっと調べてみた。
なつめ(ナツメヤシとは違います)の効果:
動悸、息切れ、筋力強化、冷え症、貧血、骨粗しょう症予防、不眠、多汗、免疫力向上、血圧降下、肝臓の強化(薬物の副作用緩和)
蓮の実の効果:
滋養強壮、精神安定、不眠治療、疲労回復、腱胃、下痢止め、婦人病
百合根の効果
高コレステロール血症、糖尿病、高血圧症状、不眠治療、ヒステリー解消、痛風、頭痛
。。。うわっ。これ、飲んだらトロトロに眠くなりそう。Kefenも、眠くなるだけでなく、リラックスできるし、女性の生理前のいらいらや辛さにもいいんだよ、って言ってた。
作り方は:
ナツメを8つ、蓮の実を12個、百合根の破片を20枚。コレをお鍋に入れて水を800CC程いれてゆっくりと煮詰めていく。全部が柔らかくなったら良し。
試してみた♪
正直なところ、決して「おいしいぜっ」ってものではありません。でも、ナツメの柔らかい甘みが味わえます。ナツメも蓮の実も百合根も、スッカリ柔らかくなっているので、これも食べるといいのでしょう。が、こういう「もろっ」っとした食感ってちょっと苦手です。茶碗蒸しに入れられていた「百合根」、小さい時大嫌いだった。卵の部分と同じ色していて、ややこしくてイヤでした。
体にいいんだし、捨てるのももったいない、と、頑張って幾つか食べておきました。相方は「汁」だけ一気にすすってたよ。蓮の実は初めて食べてみたんだけど、中心部に「胚芽(?)」みたいなのがあって、その部分が苦かった〜。蓮の実って、ビジュアル的にとても苦手なんだけど、あの実にはスーパーパワーが秘められていたのか。
。。。と、これを書きながらも「気持ちてきに」とろ〜んとして眠い。効いてきたのかな〜。
私も夜中の3時に花粉症のくしゃみで毎夜起きていたのですが、今夜は朝までストレートに寝れるかな〜。
*結果報告*
すんごいよく寝れた!冗談抜きで、誇張するつもりもなく、本当に気持よく眠れたのでビックリしました。薬膳スープを飲んで3時間くらいした頃、すごくリラックスして眠たくなってきて、すとんと眠りに落ちました。相方に聞いてみたら同じように「いつもよりもずいぶん寝付きがよくて、よく寝れたと思う」とのことでした♪ 二人で、チャイニーズ・スーパーマジックスープと呼ぶことにしました♪