苔の清々しい緑には、自然にひきつけられる。なんとなくほっとする。
万葉集や古今和歌集、日本の国家にも「苔むす」という言葉がでてくる。そんな風に昔から「苔」と特別な関係(?)を築いてきた日本人の「血」には、「苔に対する特別な想い」がインプットされているのだろうか。
...とはいえ、日本庭園を訪れた外国人さんたちだって、苔むした細道やお地蔵様を愛でるんだから、日本人が特別ってわけでもないか。
...と。苔の細道を通り過ぎながら思った。いつも自転車で通る Mystic Vail です。
苔という日本語は、「木毛」又は「小毛」に由来するらしいです。木に生える毛、小さな毛、だもんね。
苔にも色んな種類があるでしょうが、この辺りでよく見かける「木の幹の北側に育つ苔」は、毛足(?)が長くふさふさとしている。
「転石苔むさず」という諺。英語では「Rolling stone gathers no moss 」。イギリスでは「腰を落ち着けて長く一つのことを続けないと成果は上がらない」の意味に取るのに対し、北米では一般に、「常に変化するものは、古びることがない。」と解釈されるらしい(ウィキより)。苔むすことが「良し」なのか「悪し」なのか。
私は「苔むして良し」→イギリス版の理解をしてました。アメリカでは、どんどんと変化し新しいものを追い求め、苔も生えないくらいつるつるでいることが良し。と理解されているんだぁ。知らなかった。
諺の理解の仕方にも、お国柄がでてますか。ね?