Goodies#260: ラ・ボエームの夜

昨夜のオペラ「La Boheme/ラ・ボエーム」の感想を。

昨夜は家に帰ってからも興奮して寝付けず、今朝もその余韻にひたっていた私と相方。

こういう風に五感をふるわせて感じたものは、言葉ではなかなか表現しづらい。特に、私のように語彙が非常に乏しいものにとっては。

生のオーケストラと生の歌声というものは、耳だけでなく、肌から浸透して心を照らす。お日様の下で冷たい水しぶきをあびたような悦の感覚に浸りきった2時間と少し。満たされました。言葉も音楽もわからなくても、演じる人の情熱は伝わるものですね。

4幕から成るラ・ボエーム。「出会い」「恋の発展」「別れ」「死」。どれも素敵だったけれど、どれか一つを選ぶなら、3幕目の「別れ」をもう一度観てみたい。

イタリア語がわかったら、もっと楽しめただろうな。正面の舞台の上と左右の両端に、英語でサブタイトルが出ていたけれど、ほとんど読まなかった。ただ歌声を聞き、演技・演出に釘付けで、電子版の字幕なんて読んでられませんでした。このシアターはよくできているけど、こじんまりとしています。実際に、本場イタリアやドイツの大きなオペラハウスでの舞台を観たら、ひっくりかえってしまいそう。

相方に、英語でオペラの様な伝統的な舞台ってないのかねぇ? と、帰りの車で聞いてみた。日本には歌舞伎や能、中国には京劇や昆劇、欧州のオペラやらあるけれど。北米にはないね。歴史が浅いし、英語っていう言語はオペラには向かないのかな。ディズニーの美女と野獣のようなミュージカルにはよろしいですが。

「ラ・ボエーム」は映画にもなっているらしいヨ。トレーラー(↓)。

この映画の中で主人公のミミを演じるのは、有名なロシアのソプラノオペラ歌手、Anna Netrebko さん。きれいなひと。

ヨーロッパでも「オペラ」というと、一般庶民にはなかなか行きにくいものなのかな。チケットも高いのでしょうか。私たちのとったチケットもなかなかのお値段で、そう何度も行けるものではないデス。集まった観客にも私たちのようにフツーのひとたちもいたけれど、着飾っているひとも沢山いた。頭にカンムリ(ティアラ?)をかぶっている女の人やクジャクのようなガウンをきている人や。普段見ることのないオシャレを観察するのも楽しかったー。

さて、次にオペラを観ることができるのはいつになることでしょう…