先日、Master Chef(アメリカ版)という番組の中で、ベトナムのスープヌードル「Pho(フォー)」を作って競うシーンがありまして。そのフォーを作る模様を見ていて無性にフォーが食べたくなった。4人の競技者たちは、一時間のうちにジャッジをうならせる様なフォーを作り上げたのでした。
私も〜♪ と。朝から材料を買いに行って、はりきってしまった。
フォーのレシピもいろんなモノがあって、どれを参考にすればいいのかよくわからず。5つくらいレシピをみて、共通していることを書き上げて、手順については、お料理ブログ「カリフォルニアばあさん」が紹介されていたものを参考にさせてもらいました☆
カリフォルニアばあさんのレシピでは「鶏肉」を使うようになっているのですが、家に「Chuck meat」と呼ばれる部位(結構スジが入っていたりする部分)と、ビーフストック用の「Marrow Bone」があったので、それを使ってみた(←これが間違いだったのかも。鶏肉でするべきだったかな。)
ま、お肉は骨付きなら、鶏でも豚でも牛でもいい、って書いてあるサイトもあったので、いいや〜と。お肉の全体に焦げ目を付け。
マローボーンは下茹でして、余分な油を落として。
シナモン、フェンネルシード、八角、コリアンダーシード、クローブをゆっくりとローストする。
一方で、200度のオーブンで、玉ねぎと生姜をグリルする。ガスストーブがあれば、陽で炙るといいらしい。
スパイスと玉ねぎと生姜をスープストックの中に入れ、ニョクマム、塩、砂糖で味付けし、20分ほど火にかける。アクもしっかりと取る。そのあと、お肉を取り出し、骨はそのままストックに残して弱火で30分〜40分。
ふむ。浮いているものは、マローボーンから出てきたマロー(脊髄)。美味しいよ。
スープストックをざるで漉す。
トッピングの材料を準備しておきまして〜。ラディッシュは酢漬けにしておいた。
準備万端! 初めて作るものを知り合いに食べさせるほどの自信はなかったのですが、相方が「いいじゃんいいじゃん、ギニーピッグになってもらおう」と、お友達二人を呼んだのね。
ま。見た目はそれなりにフォーだし。スープににごりもそれほどなかったけど。
なんだかね。フレーバーに欠ける。フラットなの、味が。ずっこけそうなくらい、フラット。
ギニーピッグさん、ごめんなさいね〜、と。私はもう、申し訳なくて汗かいちゃったよ〜。「いいじゃんいいじゃん」と言っていた相方のコメントというと…
相方:全然「味」がないよ、コレ。麺が多すぎ。ラディッシュ〜、いらないからあげる(と、言いながら私の器にラディッシュを放り込む)
私:うん… 薄味もいいところだわ。もう少し味を濃くしてみようかぁ?
お友達:いいよいいよ、美味しいよ(←んもぅ、優しいから)
相方:ぼくには味わえないなー。味がないなー。薄いなー。やっぱ、ベトナムフォーのスープを作るのには二日ぐらいかかるんだよ。
私:でも、テレビでは1時間で作ってたやん。
相方:あぁ、アレは全部編集されてんだよ。まぁ、ぼくはベトナム料理のことはわからんしー、ムニャムニャ…
お友達が帰った後も、「明日は何か味のあるものを作ろう。ぼくは、あの生のモヤシとか、ラディッシュとか苦手。野菜の味が強すぎるし。あそこに加えてシラントロも一緒に食べれるっていうの、信じられないよ。あれ、石鹸の味がするもんね。。。」と相方。
んったくもう。本音をバシバシ飛ばしてくるからね。それに、しつこいったらありゃしない。でも、確かに「ふぅ〜ん」な味でした。よく言えば「素朴な味」なのかな。お友達は優しいコメントを残してくれましたが、私もなんとも納得のいかない結果でした。
お味噌汁にしてもそうだけど、アジアの汁物ってきっと、とっても奥が深くってとっても上級者向けなんだな、と思いました。タイやベトナムのスープって、味が6つの方向に広がっているって感じるほど複雑でしょ? 私の今日のフォーは「一方通行」のOne Dementionalな味だった。
次回は鶏肉で、がんばろー。