一日一描、やってみる、のとデイビッドおじさんの話

4、5年ほど前から、一日にひとつ、何かを「描く」ということを試してみたいと思ってた。絵の具を出して紙やキャンバスに描くということは時間的にも気分的にしんどくて続かない。でも、何かの形で手を動かして「描く」という作業をするべきだ、と感じていた。ところが、実際に取り組もうとすると全く上手くいかない。問題は、時間が取れないというよりも、「何を描けばいいのかわからない」ことだった。

ところが。今年にはいってから、そのずっと気にはなっていた「一日一描」をなんとか続けている。今のところ♪ 使っているのはモレスキンとフリクションのペン。

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黒いモレスキンの一冊は方眼で、モーニングページ用。もう一冊は無地のページで「一日一描」用。赤い小さいのは普段持ち歩いてるメモ用。スケジュールではなくて、思いついたことなどをメモするだけ。

さて。一日に一つ描くというので「ネック」になっていた題材なんだけどね。

決めたの。大好きな「The Sartorialist」のポートレートの中から一枚選んでそれを描く。

Sartorialist

The Sartorialist」はストリートフォトで有名なNYのフォトグラファー「Scott Schumanさんのフォトブログ。もうずっと前からちらちらと見せてもらってきた。最近はインスタグラムの方ものぞいている。一見、ファンションブログのように見えるんだけど、それだけでもない。ハイファッションのモデルさんから、工事現場のおじさん、小道にたたずむ子どもたちと対象は幅広く面白い。

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毎日、一つ写真を選ぶ。手元はほとんど見ず、写真だけをじーーーーっと見ながら描く。ひどいときはプロポーションとかめちゃくちゃで、ページからはみでてしまったりする。最近は少し手元をチェックして、せめて顔だけは「ふくわらい」状態にならないようにしている。線描です。コレを始めてから気づいたのは、人の仕草や立ち様、手の美しさ、ファブリック(布)のしわの面白さ。スコット・シューマンさん自信の被写体の選び方や切り取り方、構成が素晴らしいから、私も強く惹かれるんだと思う。

かける時間は10~15分ほど。コンピューター上の写真からは、生のモデルを見て描くフィギュアドローイングのときの様なエネルギーは感じない。だけど、短い時間でもじっと集中して見つめて観察して注意深く手を動かす、っていう作業が、自分の中の何かを気持ちよくマッサージしてくれているような気がする。

。。。と。ま、今のところ、バンクーバーに行ったときと風邪でダウンの時以外は続いています。少しずつ、少しずつ。コレが何かにつながるとか、つなげようとか、そういう予測や期待はないんだけれど、このプロセスが自分にとても必要な気がしています。どこまで続くかな〜。

それから。2週間前のドローイング。先週は風邪でいけなくてその前はバンクーバーだったから、ちょっと間が空いた。

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この日は上手く集中できなかった。それは。。。隣に座ったデイビッドおじさんのせいっ! とってもフレンドリーなひとだったんだけどネ。トロント大学でアートを教えていて今はもう退職されている。若い頃はエディンバラでアートを学び、ローマに留学しその道(どの道?)の師に学び、カリフォルニアでアートを教え、その後トロント。ドローイングやアートの基礎のクラスや論理を主に教えていたらしく、その分野(どの分野?)では「ちょっと名の知れた」アーティストらしい(←彼の話)。David Rifat。ググるといくつか作品が出てくる。body mass と 光と影を匠に操った面白いスタイルだな、って思った(言わなかったけど)。で、隣で自分のスケッチブックのページを、私に見えるようにちらりちらりとめくりだしたので、「あ、それ、好き。」って言ってみた。すると、「え?どれどれ? あ、これ? これが好きなのかい?そうかいそうかい。。。」って笑うおじさん。反応が面白いので、私も調子にのって「あ、それも好き。あ、ちょっとまって、それもいいね。」って。そしたらおじさんが「君は絵を描く学生かい?」と聞くので、「昔ちょっと描いてたことがあるだけ。基礎はないよ。」と答えると、「Are you any good??」と聞いてきた。

この質問。時々耳にする。これをどう訳すか、どう受け止めるかは微妙だ。「まぁまぁの絵を描くのかい?」「どんなもんなんだい?」そんなところかな。挑戦的に聞こえなくもない。そして答えにも困る。「Well… Good or Bad, I don’t know. I enjoyed it though…」と返事をしておいた。

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ドローイングが始まってから、デイビッドおじさんの視線を肩越しに感じた。彼は確実に「見ていた」よ、私が描いているのを。小休止のときに、私の耳元でぼそっと「君(の描き方?)は悪く無い。でも。知識がないんだ。」と。

ほほぅ。知識かぁ。そうコメントされて嫌な気分はしなかった。でも、「知識かぁ。」っていう自分のつぶやきが頭にひっかかってしまって、どうも集中できずに終わってしまった。最後の1時間は用事があったので参加できなかったし。私が片付けを初めて帰ろうとした時に、デイビッドおじさんは自分の名刺と一緒に一切れの紙をくれた。そこには:

Placing・Pose・Proportion・Perspective・Presentation、と書かれていた。 5つの「P」。デッサンの基本であり、これを常に心して取り組むべし、なんだそうです。ほほぅ。

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帰ってから相方にデイビッドおじさんの事を話した。「知識も大切かもしれないけど、勉強しに土曜の朝行ってるわけじゃないんだし、好きな様に自由に描けばいいんじゃないの。でさ、そのおじさんの隣にはもう座らないほうがいいよ。」って、答え。

そうだね~。頭でっかちになって、肩に力が入って手が動かなくなったら困る。プロセスを楽しみながら夢中になれることが目的だったもんね。次回はおじさんから離れたところに座ろ~っと。

少しずつ、少しずつ、続けていけたらいいな。

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クコの実+ナツメ+ルイボスティー

最近の「お家お茶」のお話。

去年の秋くらいから、朝にもコーヒーを飲まなくなりお茶ばかり。ほうじ茶、緑茶、煎茶、ルイボスティーなど。ここ1ヶ月ほどは、このお茶に「クコの実」と「ナツメ」を入れて飲んでいる。ずいぶん前にもココで「クコの実の効果・効能」の話をした。中国人のお友達も、「特に冬の間は必ずクコの実とナツメをお茶に入れて飲むのよ」と言っていた。それをを思い出し、私もまたせっせとこの二つのパワードライフルーツ(?)をお茶に入れてるよ♪ あ、ちなみに、ナツメナツメヤシ(←デーツって呼ばれるもの)とは別々のもの。私がお茶にいれるのは乾燥した「ナツメ」です。

クコの実とナツメ

復習〜

クコの実の効果・効能

  • 視野の改善
  • 顔肌の色つやが改善
  • 虚弱体質や糖尿病、めまいや耳鳴り、背中や膝関節などの痛みにも良い
  • 解毒効果・免疫調整効果
  • 老化防止の効果
  • 免疫力を高める
  • 疲労回復
  • 血圧や血糖の低下作用、抗脂肪肝作用
  • 抗がん剤や放射線の副作用を抑制する
  • βカロチン以外の栄養素のほかに、アミノ酸やビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ニコチン酸を含む

ナツメの効果・効能

  • 便秘・むくみの解消
  • 精神安定作用
  • 不眠の解消
  • 冷え性の改善(血行促進)
  • 貧血の予防・改善
  • 花粉症などのアレルギー対策
  • 更年期障害の緩和

すごいパワーよねー。何より、クコの実もナツメも「女性が抱えやすいトラブルを肉体面でも精神面でもフォローしてくれる」っていうのが嬉しい。

こうして(↓)お茶っ葉(グリーンルイボス)と一緒にいれちゃってお湯を注ぐ。5分ほど待つ。

クコの実 ナツメ

ナツメもクコの実もほんのりと甘い。こうしてお急須に入れてしまうこともあるし、大きめのマグカップに入れて、お茶を飲んだ後にふやけたものを食べることもある。ふやけたクコの実、結構好きです。そうそう、シアトルのお友達に聞いたもので、ナツメのはちみつ漬けっていうのにもトライ。あと5日くらい待って煎じて飲んでみまーす。

そうそう、お茶ってさ、「これは美味しい!」っていう「適温」があるよね。自分好みの温度って何度なんだろうって測ってみた。大体53度くらいかな。それくらいの温度まで下がってから飲むと、クコの実とナツメとルイボスティーの風味をとってもよく味わえる気がする。お茶に寄ってこの温度は微妙に変わってくるようにも思う。

*おまけ:週末のドローイングより

背中とお尻ばかり描かされた日でした… 30秒と1分のスケッチ。
drawing

15分と30分。

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ふぅ。背中とお尻。今週末はボランティアのモデルさんが来るらしい。どんな人かなー。

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