彫刻家ポールさんのツンドラマン

先週末、知り合いの彫刻家のポールさんが「Open Studio」(アトリエを開放して作品を紹介するイベント)をされていたので、最近の作品を見せてもらいに訪れた。

ポール・ハーダーさんはブロンズ(Bronze=青銅)をミディアムにされている彫刻家。彼は生物学者でもあって、作品も動物たちをモチーフにしているものがほとんどです。それも実寸大のものであったりするので、迫力もある。前回訪れたときは、実寸大の「ブラックベアー」の製作途中だった。

今回はアトリエに入るとオランウータンが迎えてくれた。

Paul bronze work

かわいい。。。(すぐに何でもカワイイって言うのは日本人だけみたいね)

よく見えないかもしれないけれど、このオランウータンさんの顔にはまち針がたくさんさしてあってね、何で?と聞くと、性格な間隔を図るためなんだって。作品はほとんどが写真から立ち上げられたものなんだけれど、色んな角度から撮った写真を分析して間隔を捉えるらしいよ。

ポールさん。見る度に若々しくなっていくポールさん。もの作りをする人って、活き活きとしているね〜。

Paul

ポールさんのアトリエの周り(お庭)には、無造作にブロンズの動物たちが存在している。

Paul bronze work

動きの捉え方が素晴らしいな、っていつも思う。今まで生きていた動物たちの一瞬を捉えている様に見える。あ、ちなみに。↑のラッコやカワウソ(?)さんたち、うちの近くの海にも出没します。この間ヌルヌルした頭が出たり入ったりしているのを始めてみたよー。

↓のカエルさんの緑は、使う銅の色なんだって。色を塗ったんじゃないそうです。左下の狼、見えますか? Gus(も連れて行った)はこの狼を見てびびってた。しっぽを下げて、遠巻きに近寄っていってお尻の匂いを嗅ごうとしていた。。。犬の視覚をも騙してしまうほど、本物に見えるなんてすごい!よね?

Paul bronze work

そして♪

この日、我が家に連れて帰ってきたのが、ポールさんの初期の作品「ツンドラマン」。

tundraman3

相方が5〜6年ほど前にポールさんのアトリエで見かけて、「欲しいなぁ」って言っていたもの。この間、ポールさんに「まだ、あのツンドラマン、あるの?」って聞いたら「あと一つ残っているよ」と。

めでたく我が家にやって来たのでした。

tundraman2

無造作で原始的で率直な姿が好き。このブロンズの色もいい。背丈は20〜25cmと小柄だけれど、ずっしりと重いです。

tundraman1

そこにあるようで、ないような、表情が面白い。見る人や見る角度によって違って見えてくるツンドラマンの顔。綿密に計算されたデザインとは違い、ポールさんのインスピレーションがそのまま形になった様な作品だから、動物たちとはまた違った味がある。

Welcome, Tundra Man!

*ポール・ハーダーさんのウェブサイト

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小学校のパブリックアート

初めて目についたときから、今も変わらず、見かけるたびに楽しい気分になる作品がある。

学校のパブリックアート

Gusと散歩にでかける小学校の校舎の裏側。しっかりとした作りのコンテナー(?って呼ぶのかな?)。

2年ほど前までは、オリジナルの灰色で、冷たそうで、無機質なただのメタルの「箱」でした。きっと、小学校の用具なんかがしまってあるのでしょう。

まわりの緑にも、小学校の校舎の煉瓦色にもなじまないこの箱が、ある日を境に、こんな風に賑やかで楽しい絵で包まれた。

学校のパブリックアート

何年生が描いたものかはわかんないけど、とても楽しい。色使いなんかが、日本の小学生と少し違うかな。ま、子供に与える色は、先生が選ぶのだろうから、その選択がこういう色調にしたのでしょう。

描かれている「おうち」のひとつひとつが個性的で、何を想像しながら描いたのかなって考えてしまう。思わず戸口をたたきたくなる。

学校のパブリックアート

ね?なんだか楽しい気分になるでしょう?

ずっと紹介したかった、小学校のパブリックアートでした。

*おまけ*

ガス笑う

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Goodies#198: Andy Warhol のMao/毛沢東

相方が長年、ほしいほしいと思い続けた一枚:Mao by Andy Warhol / アンディ・ウォーホルの毛沢東。先月、思い切ってオンラインで買ったようです。あ、もちろん、コピーのプリント。

こういうのです。有名ですね。

アンディ・ウォホールの毛沢東

Andy Warhol によるオリジナルは、1972年にシルクスクリーンでシリーズとして制作されました。毛沢東だけでなく、マリリンモンローなどの有名人のバージョンもある。アンディ・ウォホールのシルクスクリーンの中でも、相方は「Mao」のオレンジ色のプリントをずっと夢見てきた。らしい。

それが、フレーム屋さん(額縁を専門にしているお店)から戻ってきた。

大きさ:縦横、ほぼ1メートル(はっきりしない写真ですが)

アンディ・ウォホールの毛沢東

ぎょっ。

相方は、早速、大喜びでリビングの一番大きな壁にかかっていた油絵とMaoを取り替えて、「どう?」と私に聞いてきた。

どうって聞かれても… 怖いよ、これ。でかいし。

マオの「遺影」(?お葬式の写真?)にしか見えぬ。

私:「前に白ご飯とお酒をお供えして、お線香をともして、ちーんと鈴を鳴らしたくなる」

相方、無言で私の顔を見て、額縁に入った大きなMao のプリント顔を見て、静かに絵を壁からおろした。なんだか可哀想になったので、彼に「自分の部屋に飾ったらどう? この壁とこの部屋に合わないだけだわ、きっと。」と言って、一緒に Mao の大顔を彼の勉強部屋に移して壁にかけてみた。

リビングよりもしっくりときました(↑上の写真は彼の部屋にかかったもの)。相方は改めて絵を眺めて、「この部屋を一掃する。リフォームして壁もきれいに塗り替える。」と断言。(...ほほぅ。確かにこの部屋、なんとかしないといけない状態だもんね。頑張ってね。)

絵にしても彫刻にしても、アートってそれぞれ持つ性格があるのだと思う。絵画の中には、どの部屋のどの色の壁にかけても、それなりに落ち着くものもあるし、他の絵や床にひかれたカーペットや部屋の家具との相性の良いものもある。

この「アンディ・ウォーホールの毛沢東」はとても性格が強く、置かれる場所を「選ぶ」Picky な作品なのでしょう。「真っ白の壁に僕一人で飾ってください。それから、周りの家具はシンプルでモダンでクリーンなラインものにしてください。」と、強く主張している作品です。

Oh… Mao. You are so picky and difficult. You always are. Aren’t you?