Goodies#86: 生きているプアール茶

中国人の友人の一人、フランクに「普洱茶プアール茶」をいただいた。

2週間ほど前に相方が、フランクをサーモン釣りにさそって、連れて行ってあげた(そのときの記事)。そのお礼だと言ってくださった、紙に包まれた「かたまりのプアール茶」。これ、冗談抜きでかなり高級なプアール茶なのです。

プアール茶は、一時期日本でも注目されたらしい。(今でもそうですか?)中国のお茶は種類も多いし、摘み取られた茶葉の種類や地域、製造方法やお茶の年齢によって、その味わいはもとより、効果・効能も様々です。実に奥深い。ヨーロッパのワインの歴史と同じくらい、中国のお茶は語りだすと尽きないのだろう。

あ、ちなみに私は2年、中国の上海に住んでましたが、お茶情報には全然詳しくありません。あ、でも、好きなお茶は「青茶」に属する「ウーロン茶」の一種、「鉄観音茶」。うん、Wikiでお茶のことを調べだすと、かなり面白い。

本題に戻りまして。

プアール茶が流行った理由は、その効果・効能にあるらしい。

プアール茶の効果:

  • 脂肪分解作用(炭水化物の糖への分解を抑制する)
  • 血糖値を下げる
  • 消化促進
  • 二日酔いによい
  • 胃もたれによい(脂っこいものと一緒に飲もう!)
  • 血行促進
  • ダイエット効果(脂肪の燃焼のため)

確かに、効果は見逃せないかも。「味は?」というと、結構くせがあると思う。「カビ茶」と言われるだけあって「臭い」と感じるひともいる。飲み慣れると、脂っこい食事の後に「飲みたい!」と思うようになるかな。あ、それから、カフェインも入ってるだろうけど、プアール茶はあまり影響しないので、夜に飲んでもちゃんと眠れます(私はカフェインに対して、余り敏感ではないのですが)。

プアール茶には大きく分けて2種類ある。「熟茶」と「生茶」。プアール茶の製法過程では、実際に茶葉を「醗酵」させるのですが、「熟茶」の方は「こうじカビ」を使って醗酵させ、「生茶」の方は「時間をかけて自然に」醗酵させる。「熟茶」は短期間に醗酵を済ませることができ、製造の終わりには酵素が死んでしまう。普通、缶に入っていて、ぱらぱらとした茶葉のプアール茶は、この「熟茶」と言われるほうです。それが、手に入れやすい方のプアール茶。

プアール茶

これも、中国人のお友達から頂いたものです。「熟茶」のプアール茶。

一方、「生茶」の方は、自然の力(天日)と月日でもって、ゆっくりと醗酵させるので「酵素」が生きつづける。その過程では「香り」が変化し続け、途中、ウーロン茶の様なにおいがしたりするらしい。最終的に「熟茶」に近い香りになるそうです。「生茶」には数十年ものもあり、希少価値の高いビンテージ品となる。味も、熟茶に比べてずっとまろやかです。一度、別の中国人のお友達のお宅で、生茶のプアール茶を入れて頂いたことがありますが、プアール茶だとは気づかなかった。味も香りも、熟茶よりもずっと「クリーンで柔らかい」感じがした。

そしてこれが、フランクから頂いた「生きているプアール茶」。

生のプアール茶

赤字で書かれているのが、正式なお茶番号。シリアルナンバーの様なもの。

手のひらサイズのかたまりで、本当にかちこちに硬いので、布に包んでとんかち(かなづち)でたたいて砕くそうです。

フランクの家族は、娘さんの教育のため、すべてを捨ててカナダに引っ越してきた。中国の雲南省出身(ここがプアール茶の本場です)で、カナダに来る前は「お茶の鑑定士」をされていたのです。かっこえー。それで、今でも中国に帰国すると、しっかりとした「お茶のコネ」があり、こういう非常に高価で手に入れにくい「生きたプアール茶」にもアクセスできるそうです。

こんなすばらしいお茶をもらってしまって、どうしましょう。手をつけられそうにありません。

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「Goodies#86: 生きているプアール茶」への4件のフィードバック

  1. レモンごはんのレモンです。
    こんにちは。

    お茶大好きなのですよ!
    緑茶はいまいち(おなか(胃)との)相性がよくないのですが、紅茶も中国茶も大好きです。
    このかたまったプアール茶も知っています。
    とっても高価なものですよね。
    でもそれだけの価値があるとあたしは思っています。
    ええプアール茶も大好きです。
    こんないいものをいただけるなんて、素敵すぎる。
    「お茶鑑定士」なんて、ほんとかっこいいです。
    あまりに遠い職業だから、なんか余計ロマンを感じてしまいます。

    1. レモンさん、コメントありがとうございます!
      塊のプアール茶、ご存知でしたか。私は熟茶の方のプアール茶は、やっぱりにおいがあまり好きではないのですが、生茶の方はおいしかった!
      ほんと、こんな高価なお茶をいただいてしまって、どうしましょうという感じです。ありがたいです。フランクさんにもっといろいろとお茶の話を聞いてみようと思ってます 🙂

  2. こんばんは。
    お茶とかワインとか…質の違いなんて全然分からないガサツ者なワタシ。

    この固まってるプーアール茶、このパッケージを見せていただけただけで、
    光栄なこと=貴重品なんでしょうね。
    代謝が良くなるんでしたか、職場の若い女の子で飲んでる人がいました。
    ワタシは匂いが苦手だったなー(笑)。

    鉄観音茶、秘境? ものすごく山奥の一部で採れるものが最高級なんでしたっけー。

    1. あー、nene_coさん、こんにちは。
      私もお茶もワインもよくわかりません。が、試しに飲んでみろと言われたら、何でも飲みます。いひひ。
      プアール茶の効果、すごいでしょ?利尿作用もあると思う。飲んだあと、トイレに行くのに忙しかったです。
      私もにおいが好きになれませんねー。でも入れてもらったら飲みますけど。
      鉄観音茶は、福建省出身のお友達によく譲ってもらいます。くせがなくって、後味がいいですよん。