お腹ぱんぱん:亀すし編

今回の帰国は私一人だったのでフットワークも軽く、色々と外食に連れて行ってもらった♪ 私は家で食べる母の料理で大満足なのだけれど、外食も楽しい。「食べさせてあげたい」と、前もって考えてくれていたことが何より嬉しい。

京都で遊んで帰った翌日、家族全員で懐かしの寿司屋に行った! 東大阪にある「亀すし」。

今も昔も変わらない、「大人の遊び場」やパチンコ店の並ぶ、ややいかがわしい雰囲気のやたらやかましい商店街を通り抜けていく。子供の頃はここを通り抜けるのにいつもドキドキしていた。

亀すしは、働き始めてまだ若かった母が、お給料日など特別な機会に食べに行っていたお寿司屋さん。初代の大将の頃も知っているっていうから、ずいぶんになる。私たち家族も、年の暮れとかボーナスが出たときなど、たま~に連れて行ってもらった懐かしの寿司屋で、亀すしには特別な思い出がある。「ほな、今度亀すしいこか?」と聞くと、三人姉妹はすっかり浮かれていたっけ。私たちは三人とも、小さな頃から口が「肥えていて」、寿司ネタでも安いものには見向きもせず、ウニ、いくら、トロ、から食べ始めるというとんでもないキッズだったらしい。たまに他所の家で、子どもが食べやすいだろうと、卵やカニカマや「うなきゅう」などを出されると、あからまさにがっくりした顔をしていたらしい。ごめん、父・母。

さぁ、食べたお寿司を並べよう!

みんなで一貫目は「とろ」。

ネタが新鮮で。甘い。

後は各々、迷いながら選ぶ。すっごい久しぶりだったのですっごい迷った。胃袋はひとつ、どのネタをどの順で食べるか、とても迷った。う〜んと迷って「しまアジ」。

もし、亀すしに行く機会があったら、絶対に総本店の方(向かい側には本店があるので)にはいりましょう。一階、二階、三階とあるけれど、座るのは絶対に「二階のカウンター」にしましょう!

大将が握るのは二階。三階は座敷になっているので、寿司は二階から運ばれてくる。一階には座ったことがないけど、大将や二番手は一階では握らない。妹の話では、やたらシャリが大きくてネタが小さく見えた、とのこと。

大将はしばらく体調を悪くされているらしい。二階で握っていたのは大将の息子と、古株のこの「にいちゃん」↑↑。「にいちゃん、写真とってもいいですかー?」って聞いたら「はい、かまいませんよ。」とのことだったので。

「おっちゃん」よりも「にいちゃん」が似合う。母も「にいちゃん」と呼んでいた。大将はいつでも大将。どう呼ぶか、というのには微妙なニュアンスがあって面白い。私も寿司屋では「にいちゃん」と呼びたくなるかな。うどん屋や居酒屋で自分より明らかに歳上の大将っぽいひとだったら「おっちゃん」と呼ぶと思う。同い年くらいだったらやっぱり「にいちゃん」かなぁ。これが「女性」だったりすると呼び方に困るだろうな。「おばちゃん」と呼んだら失礼に聞こえるし、「ねえちゃん」というと何故かいやらしく響く。こうやってカウンター越しにシェフに声をかけるのは、関西だけなのかな、とも思う。

光ってる。ぷりぷりしてる。甘い〜。

真ん中の妹には家族があって、前々回は欠席だった。前回の帰国では「本物の寿司」にあまり興味のない相方がいたので亀すしには行かず。なので、昔のように、こうして私たち五人だけで亀すしに行けたということが今回とってもスペシャルだった。

最近になって、この亀寿しが外国人向けのガイドブックや食べ歩きサイトで紹介されたらしく、そのせいで今までにみない顔ぶれ(?)が並んだり、妙に混み合うようになったんだって。で、亀すしも、開店時よりも少し早い時間にそういう外国人グループを取り込んでしまう、ということをしているらしい。私たちは亀寿し総本店のほうが開く五時に合わせて出向いていったよ。

たくさん食べたいなら「にいちゃん、しゃり(ご飯)少なめで~」と頼もう。それから、寿司屋にきてビールなんて飲んじゃいけないと思う。それだけでお腹が膨れてしまう。飲むなら熱燗。久しぶりのお寿司とお酒、最高!

すし飯と海苔ってなんでこんなに相性がいいんだろう。

ぷちゅぷちゅちゅー。 きれいだな。

イワシ、やったかな。めっちゃ美味しい。このあたりで「トリ貝」か「赤貝」を入れたかったんだけど…お腹が… 苦しくて。

亀すしの「赤だし」も美味しいです。もう本当にお腹がぱんっぱんで、妹に一口二口だけ味見させてもらった。

締めはみんなで「ねぎとろ」を頼んで一つずつ。

本当に本当に美味しかったです。 生のお魚の味をしっかりと味わえる舌をもった私たちは幸せだ。

ありがとうございます。お魚たち! 席をたってお勘定を終えたら、握ってくれた「にいちゃん」と他のスタッフにも「ごちそうさんでした~!」と言う。「はいっ、ありがとぅござっしたぁ(←と聞こえる)」と言う元気な声も嬉しい。

あぁ、今度はいつ亀すしに行けるかな~。ごちそうさまでしたっ。

にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ今日もご訪問どうもありがとう。
←ぽちっと One Click嬉しいな♪

京都でリセット。その2.緑に癒やされる

京都二日目には、朝から南禅寺に!一度訪れてみたいなと思っていたところ。
(また記録写真が多いです。)

が! 今思うと。。。国宝の「南禅寺の方丈」見てこなかったよな。。。

きっと多分ね、大きな三門に登ってお山を仰ぎ、周りをゆっくりと歩いて緑に包まれ、それですっかり気持ちが満たされちゃったからだ。緑が、本当に気持ちよかった!

どっしりと。三門。歴史を刻んだ木材が温かいな。

登りはどうってことないけれど、降りるのに少々足がすくみそうだった。一つ踏み外すと一気に下まで転げ落ちちゃうね。

あぁ。気持ちがいい。

三門をくぐった東側。やっほ〜、お山!

火曜サスペンス劇場を思い出さずにはいられない、この水門。「生」で見たのは初めてで、思っていたよりもさっぱりと「健全」な印象を受けた(笑)。ほら、サスペンスの中では、なんだか良くないことが起こりそうな、迫ってくるものがあったから。

ざざざぁ〜っと勢いよく流れる水音が爽やかだった〜。

人気のスポットだもんね。人けも少ない金曜の午前中だというのに、三脚たててしっかりと撮影している人もいたし、アーチからひょっこり顔をのぞかせてポーズをとっているひともいた。この水路に沿って歩いていくこともできる、とどこかで読んだことがあったけれど、それらしきトレールが見当たらなかった。その前の台風で閉められていたのかなー。

この後、南禅院のお庭を見た。でも、どんな風に歩いて回ったのか、細かいところがぼんやりとしてしまっている。ふわ〜っとした気分で歩いていたんだと思う。

琵琶湖疏水からの水が流れ込んでいる、とどこかに書いてあった。小さな池の周りをくるりと歩けるようになっているのだけれど、本当に、ここも、どこに立って眺めても目に映る風景が素敵だった。

見える角度でお庭の表情が変わって。この紅葉が色づいたら最高だろうな。

緑に陶酔する、ってきっとこのことだよ〜。と思う。

ぐる~りと歩き、特にここに行こうという計画もなく行き着いたのが、南禅寺の北にある禅林寺(永観堂)。ここがまた広くて大きくて、上り下りもあってびっくり!唐門を入ってすぐのところの中庭の池には鯉が泳いでいた。水があるとひとはほっとするんだね。

色づき始める手前の木々の緑と、金木犀の香りにすっかり癒やされた。顔を近づけてかぐ花の香ではなく、「香りに包まれて緑の中を歩く」というのがなんとも贅沢でした。そしてコロコロロロっていう虫の声。すっかりリセットしてもらった♪ 私の中に残った南禅寺のイメージは、「緑」と「水」。

そしてこの後、友達が探して予約を入れてくれていたお店で「湯葉定食」をいただいて。。。お腹、ぱんっぱんっ! 食べた後、籠に入れてもらってそのまま運んでいってほしいほど、歩くのも苦しかった!

遠くから出てきてくれて、素敵な京都の散策に付き合ってくれた友達に感謝です。京都で無理なくすすすぅっとリセットができました♪ また行きた〜い!

京都でリセット。その1

実家に到着した翌日+翌々日、友だちに会いに京都市内に出た。
(うだうだと書きます+写真も多いです)

私の都合で勝手を言い、友達数人に京都で会ってもらった。遠くから出てきてもらったり、忙しいところ都合をつけて付き合ってもらったり、本当にありがたかったです。ちょうどあの台風24号が去り、すぐに次の25号が後を追うように迫ってきていたときだった。お天気が不安だったものの、私たちの京都観光は小雨止まりで、とってもしっとりとした気持ちのよい(やや蒸し暑め for me)二日間だった♪ 良かった〜。で、怪しい天気だったのでカメラは持たず、撮った写真は全部スマホです。

今まではこんなことなかったのに、今回の帰国では「時差ぼけモード」100%! 京都で友達に会う日も、夜中の2時半くらいにパチッと目が覚めて眠れず。瞑想したら眠たくなるかと思い、20分瞑想。ダメ。体操したらクタッと眠れるかと思いやってみたけど、これもダメ。頭のなかがごちゃごちゃとしていたせいかもしれない。飛行機の11時間も全然眠れなかったので、普通ならふらふらするんだろうけれど、これが違っていた。

妙に「ハイ」だった。友達に会えて嬉しいのと、目や耳からどんどん入ってくる情報を処理するのに忙しいのと、京都に住むFちゃんのご馳走で味覚も大喜びしたのと。。。とにかく、五感がフル回転していて眠気はなし。

だけど時々、自分が自分でないような、人の体を借りて動かしているような感じもしていた。

京都に詳しく車で回ってくれたFちゃんのお陰で、私とSちゃんは半日で:京都御苑下鴨神社大徳寺を見て回ることができた!電車とバスだけで一人で観光しようと思ったら、これだけをゆっくりと見ることはできない。

スマホで手軽に撮った写真を何度も眺めてみて、「何故これを撮ったんだろうな」「なんでこんな撮り方したんだろ」というものがたくさんあった。で、思った。「京都にリセットしてもらったなぁ」って。帰国して二日目、頭のなかごちゃごちゃの私を、京都で見たお寺やお庭や緑がゆっくりと解きほぐしてくれた。建築物を眺めながら、屋根のなだらかな曲線や、格子や廊下の直線のリズムや床板の色合いなどに、撫でてもらっている様な感じがしていた。

ふすま絵、だいすき。

散らばった思考が、かたんことんと、あるべきところに少しずつおさまっていくような。

庭師さん(↑)、かっこいいなぁとミーハーしながら、美しく整えられた木々にも心を撫でてもらう。

日本のお庭は、どこから見ても、どの季節に見ても、こんな曇り空の下でも、美しいなぁと、感心する。

Fちゃんは下鴨神社の入り口で私とSちゃんを降ろし、一人で先にある駐車場に向かおうとした。「一緒に駐車場まで行くよ」と言ったけど、「ダメ、ここから歩くのがちゃんとした行き方やから」とFちゃん。ちゃんとした行き方?

で、歩いてみて思ったよ。「うん、この緑のトンネルは歩くべきところだな」って。すぅっとしました。余計なざわざわを吸い取ってもらったような。小雨がぱらつく金曜日だったので、人も少なくて。それも良かった。

「何かがあるんだな」と思う。昔のひとたちが「この場所」を選び、神社を建て、敬い続けてきたところ。

日本のお寺や神社は、特別な神聖な場所なのに自然や季節と切り離されていない。だからかな、初めてこうして訪れても、とても「自然」に馴染めてしまうの。ほっとする。もちろん、大きな大仏さまや建物のスケールや美しさやディティールに「おおぉっ」と眼を見張ることはあるけれど、なんていうのだろう。西欧の教会などの神聖な場所で感じる「おおぉっ」とは違うのです。まぁ、それはきっと、私が日本人だからなのかな。初めて訪れた下鴨神社、大好きになりました。またゆっくりと歩きたいな。

大徳寺を訪れたのも今回が初めて。中にはたくさんの「塔頭(たっちゅう)院」があって驚いた。まるで大学のキャンパスで色んな学部があるような感じ。気になって後でネットで読んでみると、大徳寺は茶の湯文化とも縁が深くて茶室が設けられている院も多いんだって。お茶かぁ… 良いなぁ。

龍源院には4つも枯山水があったよ〜。

東滴壺(とうてきこ)。日本で一番小さな壺庭なんだそうです(↓)。

滹沱底(こだてい)↓↓の西端。阿吽(あうん)の石庭とも呼ばれます。丸い石は阿吽の「阿」の基礎石なんだって。

こういう枯山水のお庭にぐるぐると描かれる「円」をみていると、また「ほっ」っとする。

南側にある一番大きな庭:一枝坦(いつしだん)。

雑草は生えないのかなって、よく思う。雨風にさらされるのだし、鳥の糞などに混じって落ちたものが芽を出したり、土がまともになくたって育ってしまう草はある。… と、俗なことを思いながら。

半日こうしてゆったりと散策させてもらい、友達と話をして笑って美味しいものを頂いて、すっかり解きほぐされ。その日の夜は京都市内で一泊。こんな京都の真ん中(?)で夜を過ごしたのはじめてで、Sちゃんに散歩に付き合ってもらった☆

人がいっぱいで、光があふれていて。四条のあたりってこんな風なんだなぁ〜と、すっかりお上りさんになって人混みを歩くのを楽しんだ。外国人もたくさん。

夜の鴨川沿いには風が吹き、本当に気持ちよくてずぅっと歩いていたい気分だった。水辺はいいね〜。

あぁ、本当に楽しい一日だった。今思い出してもあの時の気分が蘇ってくる。もう一度ぶらりぶらりと歩いてみたいな。帰国して翌日に京都散策、なかなか効果的なリセット方でしたっ。

そして翌日は南禅寺へ!
(長々とすんませ〜ん)