夢:エージェント、社会見学にまぎれこむ

春めいてきて青空が広がり気持ちがいいお天気が続く。五月にはいると、具体的に何かをするというわけではなくても、気持ち的に子供のように飛び跳ねてしまう。冬の間に溜め込んだエネルギーを助走に生かして、思い切り走り幅跳びするような、ね。そして、五月が終盤にかかると、疲れてぽけーっとしてしまう。月初めにはしゃぎすぎ。

ブログを書くのも、手描きするのも、メールに返信したりちょっと伊語を復習するのも、大抵は夜の寝る前の1時間位を使ってする。ココ最近はそういうの全てを投げ出している。インスピレーションに欠けるというか、気持ちがそういうものに「入らない・向かない」のです。気持ちの入らないことに無理して時間を費やすなら、布団に入ってパルプを読んだほうがいい、と思ってちょっぴり早く寝てしまう。

起きているときの自由時間の活動はスローダウンしているのに(あ、庭仕事は別ネ)、夢は激しく見ている。内容も濃くて、書くのをためらうほど押し迫る恐ろしいものもある。しかもやたら長い。

それでは一本いきますヨ。さらっと流してね~。

***

私の夢には「秘密組織」が関わってくることがある。その日、私はそんな秘密組織のエージェントで、相棒(アジア系の男)と共に組織の大元であるクラインアントのアカウントに莫大な金額をワイヤートランスファーする、というタスクを担っていた。危険なタスクではない。ただ、直接一度にクラインアントのアカウントに送金するようなことはできない。足跡が残る。仮のアカウントを開かなきゃいけない。

私たちは歩道橋の下で次のステップについて決めていた。相棒が「偽名で口座を開こう。今すぐにだ。」という。「大坂修一Osaka Shuichi、という名前がいい」と私が提案する。

「Ok。で、どのオオサカだ。」
「大きい、に、坂道の坂、修道女の修に一番の一」
「なんで坂道の坂なんだ」
「。。。」
「お前が書け。オレにはよくわからん。ほら、ココに書き込め。」と言って、相棒は一枚の紙を差し出した。

と。

「ソレ、ぼく、書けるよ。」と、ひとりの少年が私の肘のあたりを引っ張って見上げた。小学3年、4年くらいだろうか。『誰だ、この子は。私たちのミッションについて聞かれたかもしれない… こんな少年に聞き耳をたてられていることに気づかない私たちは、エージェントとして失格だ…』と恥じる。こいつをどうするべきか、と相棒の目が言っていた。

「紙かしてよ。書いてあげる。」と言って手を差し出す少年に、私は思わず紙を渡してしまった。少年はしっかりとした字で「大坂修一」と書いた。「トメ」「ハネ」も力強い。私と相棒が黙っていると、少年の友達らしき男の子たち二人も駆け寄ってきた。小太りの子と小柄な子。三人の少年が何やら話している。そして太った一人がノートと鉛筆を私に突き出して、「こいつの名前、書いてみてよ。かっこいいんだ、すごく。シガタイチ。名字が特にね。書ける?」。は?? 私たち一体、何やってんの… こんなことしてる場合じゃないのに… と、私は相棒を見つめながらも、そのノートと鉛筆を手にとった。すると、最初に「大坂修一」を書いた少年が私の右側にぴったりとくっつき、私の右手に彼の右手をそえた。「手伝ってあげる。」と言って。

志賀太一

「ほら、このシガのガ、見て。」と、私の顔を見る。少年と目が合う。二人の少年たちも顔を寄せ合い、どれどれとノートを見る。太った子が「おぉ~、めっちゃかっこえぇ~。なぁ?」ともうひとりの背の低い子に言う。「ほんまや、やっぱりこのが一番かっこええわ~。」とチビは感嘆する。

その時、少し離れたところから「シガくんたち~、行きますよ~」と手を振りながら三人の少年を呼んでいる女性に気づいた。あれ? Mちゃん?

もう15年ほど会っていないMちゃんだ。太った子が「僕たち今日、サンドイッチ工場で社会見学なんだ~」といってMちゃんの方に走っていった。私も後をついていった。

Mちゃんは先生ではなくて「付き添い」で参加しているんだと言った。「だって、サンドイッチ工場だからね~。試食できるのよ、ここは。ほらほら、並んでっ。」と、私にプラスチックのお盆を手渡し、先程の少年たちを彼らのクラスの列に連れて行った。

Mちゃんが私の後ろに戻ってきたとき、小学生の長い列がサンドイッチ工場の中へとゆっくりと動き始めた。

サンドイッチの工場というのはこういうものなのか? 最初の部屋では、大量の食パンの「ミミ」が大きな切断機で切り落とされていく。ミニギロチンのようなステンレス製の刃が、重ねられた30枚ほどの食パンの「ミミ」をかなりのスピードでパシッっと切り落とす。ミミはどこに行くのか? ミミを失った食パンはいくつかのベルトコンベアーに分かれて次の部屋へ流れていく。見学者は流れに沿って進む。

二枚の食パンが平行して進み、ローラーでバターかマヨネーズが塗られる。

次の部屋で具がのせられていく。ここはもうワンダーランドだ。色んな方向から触手が飛び出てきて様々な「具」をパンにきちんとのせていく。無難なものなら、レタス→トマト→ハム→きゅうり、パンがのる、次に進む。といった具合に。中にはこんなのもあった:焼きそば→炒めたキャベツ→赤い生姜、 緑のゼリー→苺→オレンジのゼリー。

感心したのは、こうして挟まれる「具」が予めすべて5cm×10cmほどの長方形の「パテー」切り取られていたことだ。麺も赤生姜も苺も、全部パテーなのだ。あれは便利だなと思った。

そして、見学者たちは、この「パテー」の試食をしてまわれた。サンドイッチが作られていく様子をながめながら、好きな「具」のパテーを自分のお盆に取り分けて試食できるというわけ。私は気になった緑のゼリーを手で掴んで食べてみた。

美味しい。5月の爽やかさが口の中に広がったらあんな感じだ。

夢中で頬張っていると、Mちゃんがそばにやってきて私に囁いた。「この先のね、最後の部屋にとっておきの具が出てくるのよ。だから一度に慌てて食べないほうがいいよ。」私は手に握っていたゼリーを戻した。

最後の部屋は「豆腐の部屋」だった。ありとあらゆる豆腐がそこで作られていた。きれいな水が流れる音も聞こえ、部屋の明かりは落とされ、神妙だった。作りたての豆腐のパテーが清流に並んでいる。きれい。

Mちゃんはおもむろにトートバッグを開き、「このためにタッパー持ってきたんだ〜♪ お持ち帰り用。」と言ってバケツを取り出した。蓋がついていたからタッパーなのだろうか。そして両手でそうっとお豆腐をすくい始めた。

私は胡麻豆腐を探した。あった! 作りたての胡麻豆腐なんて、何年食べていないだろう?

美味しいっ! 口の中でとろけるとろける。私もタッパーを持ってくればよかったと思う。お盆にのせて持って帰れるだろうか。本当に美味しかった。

豆腐の部屋の向こう側は出口だ。胡麻豆腐のために、またここに見学に来たいと思った。出口のそばに「喫煙室」があり、男の先生たちが群がってたばこをふかしていた。姿勢の悪いモリタ先生が、昨夜のビデオゲームで◯◯レベルをクリアしたんだ、と自慢気に言っているのが聞こえた。

***

そういう夢。 ね、長いでしょー? でも、ほんと、美味しかった〜。シークレットエージェントとしては全く失格だったけど。

 

 

私はMちゃん

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