エレナ・フェランテ:The Story of a New Name

とても久しぶりに本を読んでいて泣いた。おそらく英語の本を読んでいて泣くのはこれが初めて。自分でもびっくりした。

私を泣かせたのは、ちょっと前に紹介したElena Ferrante(エレナ・フェランテ)さんのNeapolitan NovlesのシリーズのBook 2: The Story of a New Name.

Elena Ferrante Book2

私にしては驚くほどの速さで470ページもある第2部を読み終えた。土曜の朝、朝ごはんを食べながら最後の30ページあたりを読んでいて、涙がこみ上げてきた。声をつまらせて泣いてしまった。本を読んでいてひっくひっくするほど感情的になったのって、浅田次郎の「ぽっぽや」を読んだ時以来かもしれない。映画でも本でもめったに涙しないのに、ある一文を読んだ時にぐわぁ~~っとこみ上げてきた。不思議なものです。

前の記事でも簡単に説明したけれど、このフェランテさんのナポリタンシリーズ(4部作)はエレナとリラの友情を巡る物語。私が読み終えたこの第2部は、リラが16で結婚をしてから、全てを捨て子供だけを連れて出て行くところまでのストーリー。まだ日本語に訳されていないし、これから読む人もいると思うので詳細は書かないけれど、第二部では10代終わりから20代前半のドラマがある。ナポリタンシリーズは「フィクション」として紹介されて入るものの、実話を元にして書かれたとしか思えないような描写が溢れている。第1部を読み終わったところで、このエレナとリラの二人にすっかりどっぷり感情移入してしまっていた。若い二人にどうにか幸せが訪れるようにと、願っていたり。

相方にそんなことを話すと、それは書き手が素晴らしいからだよ、と。よくよく見てみると、訳されたフェランテさんの英語の文章はとても読みやすい。そしてリズムが良い。エレナの心の声やリラの叫びが聞こえ、喧騒としたナポリの郊外の町の様子が肌に感じられる。第2部もクリフハンガー的な「ええっ!」っていう終わり方だったよ。

Elena Ferrante

嬉しいことに手元には第三部「Those Who Leave and Those Who Stay」があるのだ。うふふ♪ そして、この9月には4部(最終部)も出版されている。4部が出たときには、コチラのリタラリーマガジンやラジオでも彼女の作品のことで持ちきりだった。スポイラーアラートを見たり聞いたりしたくなかったので、徹底して避けていたけど(笑)。

第2部を読み終わって、人の人生ってドラマだなぁ、と漠然に思ってしまった。

誰か、フェランテさんの作品を日本語に訳してくれないかなー。もちろん、原文伊語から日本語へ訳したもの。出版されたら是非、読んでみてください~。

*参考までに:

英語:エレナ・フェランテ ナポリタンシリーズ2部
The Story of a New Name: Neapolitan Novels, Book Two

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